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天狐あやかし秘譚
第117章 献身奉仕(けんしんほうし)
「ねえ、水有」
「なあに?お姉ちゃん」
私は水有のことを名前で呼ぶが、水有は私のことを『水無』とは呼ばなかった。何度か『年同じなんだし水無でいいよ』と言ったのだが、結局何度か呼んでくれてもすぐに『ねえ、お姉ちゃん』と戻ってしまうので、しまいには諦めてしまった。
「水有は高校、どこ受ける?」
「ん?私は一高が第一志望・・・お姉ちゃんは?」
「私もそう・・・よかった!」
そう、本当に『よかった』と思った。
保育園から小学校、中学校とずっと水有と一緒だった。なにか忘れ物をしても互いに都合をつけられるし、苦手な教科の小テストは入れ替わって受けたりなんかもした。少し内向的なところがある私にとって、友達作りがうまい水有がいることは、新しい環境に馴染むときにもとても心強かったりするのだ。
「お姉ちゃんはヨユーだろうけど、私は結構頑張らなくちゃいけないのよね」
「大丈夫だよ、水有なら」
「今回ばかりは入れ替わってもらうわけにはいかないからな〜」
同じ学校を受験するわけなのだから、入れ替わりはできない。水有は私がさも余裕で受かるみたいに言っているが、二人の成績はどっこいどっこいだ。私も気を抜くことはできない。
「しょうがないわ。勉強、勉強」
「お姉ちゃん、やっぱ真面目ね」
そう言って、水有が笑った。
「なあに?お姉ちゃん」
私は水有のことを名前で呼ぶが、水有は私のことを『水無』とは呼ばなかった。何度か『年同じなんだし水無でいいよ』と言ったのだが、結局何度か呼んでくれてもすぐに『ねえ、お姉ちゃん』と戻ってしまうので、しまいには諦めてしまった。
「水有は高校、どこ受ける?」
「ん?私は一高が第一志望・・・お姉ちゃんは?」
「私もそう・・・よかった!」
そう、本当に『よかった』と思った。
保育園から小学校、中学校とずっと水有と一緒だった。なにか忘れ物をしても互いに都合をつけられるし、苦手な教科の小テストは入れ替わって受けたりなんかもした。少し内向的なところがある私にとって、友達作りがうまい水有がいることは、新しい環境に馴染むときにもとても心強かったりするのだ。
「お姉ちゃんはヨユーだろうけど、私は結構頑張らなくちゃいけないのよね」
「大丈夫だよ、水有なら」
「今回ばかりは入れ替わってもらうわけにはいかないからな〜」
同じ学校を受験するわけなのだから、入れ替わりはできない。水有は私がさも余裕で受かるみたいに言っているが、二人の成績はどっこいどっこいだ。私も気を抜くことはできない。
「しょうがないわ。勉強、勉強」
「お姉ちゃん、やっぱ真面目ね」
そう言って、水有が笑った。

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