この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第116章 疑心暗鬼(ぎしんあんき)
☆☆☆
「御九里さんたちが捕まったんですって!?」
会議室の扉を開くのももどかしく、私は御池に詰め寄っていた。

「あ、綾音さん・・・ちょ、ちょっと近いです!」
思わず御池の顔にぐっと寄るような形になってしまった。びっくりしたのか、御池の顔が少し赤らんでいた。

ダリが私の後ろから御池が見ていたパソコンの画面を覗き込む。
そこには椅子に座らされ、うなだれている宝生前と御九里が写っていた。よく見ると時折、胸のあたりが呼吸するように動いているので、生きていることだけはわかる。眠らされているだけなのか、何かの術をかけられているのかは映像だけでは判断のしようがなかった。

私がダリと深い交わりをかわした翌日の昼近く、鞍馬山に乗り込んでいった二人が帰ってこないことに気を揉んでいた京都支部の面々のもとに、ひとりのホームレスの男性が一枚のDVDを持ちこんできた。

曰く、公園にいたら知らない女に頼まれた、とのことだった。

男が覚えていた背格好や身体的特徴から言って、彼にDVDを渡したのはスクセで間違いなかった。DVDはすぐさま京都支部の占部衆のの元に持ち込まれ、呪的トラップなどの可能性の是非について厳密に検討された後、再生されることになった。

そこに保存されていたのは、約5分間の映像だった。

コンクリート打ちっぱなしのがらんとしたスペース。
古びた蛍光灯の光のもとに宝生前と御九里が座らされている。
画角の左手から女・・・衣装も何もかも占いの館にいたのと同じスクセなのだが・・・が歩いてきて画面の方を向く。

『そちらの陰陽師を二人、預かったわ』
『安心して、この二人の未来はまだ『視て』いないから』
『でも、明日には殺しちゃおうかしら?』

そう言いながら、どこからか取り出したナイフを首に近づけていく。

『そうね・・・明日には陰陽師二人が、明後日には綾音が死ぬわね』
黒いベールの下の口は笑っていた。

『私の望みは天狐・・・あなたの命よ。
 もし、天狐が命が惜しくて逃げるならいいわ。
 あなた方はこの二人と綾音の命を諦めて頂戴』

ふふふ・・・

笑みを浮かべながら画面に近づいてくる。大きく身体が映ったところでパチリと画像が途切れた。
/1686ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ