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天狐あやかし秘譚
第114章 天道是非(てんどうぜひ)
☆☆☆
「御九里!おんどれがついてながら、何さらしとんねん!」
画面の向こうで土御門が怒鳴った。
その勢いに、反射的に御九里が首をすくめる。
遠隔会議システムの画面の前には、画面に映ってる土御門から見て一番右に御九里、その隣に御池、宝生前と続き、一番左に私が座っていた。
「いや・・・土御門様。私も彼の案に乗ったわけですし、同罪と言えますから・・・」
御九里の横に座っていた宝生前が若干うなだれ気味で言った。ちなみに、今回のチームでは、宝生前と御池は同じ『属の二位』だが、宝生前のほうがキャリアが上なので、基本的にチームリーダーは宝生前という扱いだ。
というか、御池さん・・・位階が『属の二位』というのにも驚いたが、あんな可愛らしい顔立ちをして、実は38歳ということにはもっと驚かされた。
「まあ、今更それ、どうこう言うてもしゃーないが・・・
あと・・・その、なんだ・・・綾音はんの方は平気なんか?」
土御門が私の方に視線を移す。
私はと言うと、意外に実感がなくて、正直どんな顔をしていいかわからないというのが本音だった。
「まあ、まだ確定したわけではないですし・・・」
なんて言ってみる。
「しかし、その占い師・・・名前をスクセっていうんか?が使(つこ)てたの、神宝やったんやろ?だとしたら・・・」
土御門が言葉を飲み込んだ理由はよく分かる。
神宝とは、神の力を宿した特別な呪具だ。どれも通常では考えられないような力を放つことができる。その神宝の力が使用されて、その使い手が『未来が確定した』・・・と言った。
これはおそらくハッタリなどではない。
「綾音さんに用いられた神宝の正体は現在、京都支部でも調査しています。先程、本庁の暦部門にも調査要請をしたところです」
これもまた済まなさそうな声で、御池が土御門に答える。御池も「属の二位」という位階を持っている陰陽博士として、今回のことには責任を感じているのだろう。
・・・だけど・・・
私は、ちらりと右後ろに目をやる。
そこにはダリがかなり殺気立った表情で座っていた。
私が中心になってかなりの時間をかけてなだめたので、今はなんとか留まっているが、つい先だってまでは、今にも鞍馬山にすっ飛んでいって、山ごと吹っ飛ばすくらいの勢いで猛っていたのだ。
「御九里!おんどれがついてながら、何さらしとんねん!」
画面の向こうで土御門が怒鳴った。
その勢いに、反射的に御九里が首をすくめる。
遠隔会議システムの画面の前には、画面に映ってる土御門から見て一番右に御九里、その隣に御池、宝生前と続き、一番左に私が座っていた。
「いや・・・土御門様。私も彼の案に乗ったわけですし、同罪と言えますから・・・」
御九里の横に座っていた宝生前が若干うなだれ気味で言った。ちなみに、今回のチームでは、宝生前と御池は同じ『属の二位』だが、宝生前のほうがキャリアが上なので、基本的にチームリーダーは宝生前という扱いだ。
というか、御池さん・・・位階が『属の二位』というのにも驚いたが、あんな可愛らしい顔立ちをして、実は38歳ということにはもっと驚かされた。
「まあ、今更それ、どうこう言うてもしゃーないが・・・
あと・・・その、なんだ・・・綾音はんの方は平気なんか?」
土御門が私の方に視線を移す。
私はと言うと、意外に実感がなくて、正直どんな顔をしていいかわからないというのが本音だった。
「まあ、まだ確定したわけではないですし・・・」
なんて言ってみる。
「しかし、その占い師・・・名前をスクセっていうんか?が使(つこ)てたの、神宝やったんやろ?だとしたら・・・」
土御門が言葉を飲み込んだ理由はよく分かる。
神宝とは、神の力を宿した特別な呪具だ。どれも通常では考えられないような力を放つことができる。その神宝の力が使用されて、その使い手が『未来が確定した』・・・と言った。
これはおそらくハッタリなどではない。
「綾音さんに用いられた神宝の正体は現在、京都支部でも調査しています。先程、本庁の暦部門にも調査要請をしたところです」
これもまた済まなさそうな声で、御池が土御門に答える。御池も「属の二位」という位階を持っている陰陽博士として、今回のことには責任を感じているのだろう。
・・・だけど・・・
私は、ちらりと右後ろに目をやる。
そこにはダリがかなり殺気立った表情で座っていた。
私が中心になってかなりの時間をかけてなだめたので、今はなんとか留まっているが、つい先だってまでは、今にも鞍馬山にすっ飛んでいって、山ごと吹っ飛ばすくらいの勢いで猛っていたのだ。

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