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第1章 1

「あああんんっ・・・。文哉の、奥まで届くよ・・・」

これがいいの・・・、と杏子は潤んだ声で鳴く。

杏子は僕にまたがり、しゃがんだ格好で両脚を開いて、つなぎ目を僕に見せつけるようなポーズだ。

むっちりとはれぼったくなった杏子の真っ赤な裂け目が、僕のものを咥えこんでいる。

杏子は腰を上下に動かした。

付け根まで杏の肉壺に埋もれていた僕のものが、杏子の動きに合わせてむき出しになったと思うと、また杏の肉に飲み込まれる。

じゅっ、じゅぶっ。あっ、あぁっ。

杏子は膝をつき、騎乗位になった。僕たちは手をぎゅっとつなぎ合った。

杏子はウエストを起点に尻をリズミカルに跳ね上げ、僕のものを濡れた肉襞でさすり上げ、撫でおろす。そのたびにどちらの者ともつかない体液がはじけ飛んだ。

いやらしい腰つきで快楽に耽る杏子は、口元がだらしなく半開きになって白い歯が覗いている。長い睫毛をした目は潤んで、うっとりと蕩けるようだ。

鎖骨の浮かぶ肉の薄いデコルテとは不似合いなくらいに肉付きのいいバストが、動きに合わせて上下に揺れる。

僕は、杏子に、されるがままにして喘いだ。

「気持ちいい？文哉」

「うん、気持ちいい・・・すごくいいよ杏子、そんなふうにされたら、もう出そうだ」

「だめっ・・・まだよ・・・」

そう言いながらも、杏子は意地悪だ。
下の唇でカリ首をしごくから、僕は必死に発射を耐えないとならない。

「文哉のその我慢する顔が可愛いの・・・」

杏子は浅い上下ストロークで僕の先端をちゅくちゅくと刺激するのをやめない。

「杏子、だめだ・・・そんなふうにされたら俺・・・」

僕はカリ首の刺激に弱い。みるみる屹立が体積を増すのが分かる。肉棒の芯が熱い。爆発しそうだ。

このままだと杏子にいかされる。
主導権を握られるのは悔しいし、もう少し楽しみたい。

僕は杏子の手を引いて上半身を倒させた。

うなじに手を回し、深くキスをする。

舌を割り入れて歯列をなぞり、熱い舌を絡めとる。

唇を柔らかく吸い、下でなぞり、また下の付け根までをねっとりと犯した。

「んんんんっ」

杏子がキスで感じているのが、膣の締まり具合で分かる。きゅんきゅんと締め付けられて僕の先端がもぎ取られそうな勢いだ。

僕は杏子の背中に腕を回し、ごろりと転がって上下逆の体勢に持ち込んだ。