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ママ活
第6章 幸せにしてくれるのはママ?
佳歩の理想に美化された明咲は、きっといつか彼女に素顔を暴かれる。
ショックだけなら、まだ良い方だ。妹の売春行為に関与していた事実は、彼女に恨みさえいだかせるだろう。
手放しに慕ってくる佳歩が、いつしか明咲にとって、こうも大切になった。
この友情を手放したくなくなるほど、彼女の知らない事実を持つのが耐え難くなる。
今日、ゆうは佐和子と会わない。さっきLINEで確認した。
明咲達は尾行をやめて、フリースペースのベンチに腰を下ろした。
近くの売店でクレープを買って、疲れた脳や脚に休みを与えたあと、明咲はさっきの話に戻した。
「ゆうちゃんのこと、……」
「んぅー?」
佳歩の芸術的な身体の線を引き立てているワンピースが、まとう空気まで華やげている。濡れた感じのツヤを浮かべた黒髪は、二つに分けてリボンが編み混んであって、アシンメトリーの襞を重ねたスカートとの相性も良い。フリルの肩口から覗いた二の腕は見とれるほど華奢で、昨今流行りの肩出しは、彼女のために発明されたのではないかとさえ思う。
可愛いのは、彼女を飾るディテールではない。彼女自身だ。

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