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千一夜
第61章 第八夜 island 真相の入り口
 セックスに勝ち負けなんてない。
 マウントを取るときもあれば、取られるときもある。男と女の交わりではこれが交互(正確には交互ではないかもしれない)に繰り返される。
 ただ、河田の声が聞けたことで気が晴れた。やられっぱなしでは腹が立つ。
 二つの玉を本気で握りつぶそうなんて思ってはいないが、手に入れた人質を簡単に手放すことはできない。だから私は手の中に収めた河田の金玉を強弱をつけながら揉んだ。河田の表情も見逃さない。苦痛に歪む河田の顔を見るのも悪くない。
 しかし問題がすべて解決したわけではない。それは……、今私の口の中に収まっている河田の大きなペニスだ。亀頭を口内に収めるだけでも大変なのに、河田はそれ以上を求めてくれる。
 私は河田にこう頼んだことがある。
「もうこれ以上は無理です」と。
 でも河田は私を許してくれなかった。
「慣れてもらうしかないな」
「……」
 今も、そしてこの先も河田の大きなペニスは私の悩みの種だ。
 注意される前に私は河田の長いペニスを喉の奥に押し込んだ。「オエッ」嘔吐しそうになったので(男にはわからないだろう)一旦河田のペニスを頬張るのを止めた。
 ここで休憩……なんてことは男と女の交わりではない。私は河田のペニスをしゃぶる代わりに、その大きなものを手でしごくことにした。
 力のある右手で河田のペニスをしごく。力の弱い左手で河田の乳首を弄る。
「気持ちいいんだけだけどさ、麗子はそう言うことをどこで覚えたんだ?」
 そう言うこと……。
「私はあなたに教えてもらいました」
「本当か?」
「本当です。もういちいちそんなこと訊かないでよ」
「ごめんごめん」
「ねぇ、こんなにカチカチなんだから私の手なんか必要ないんじゃないの?」
「カチカチだから麗子の手が必要なんだよ。分かってないな」
「失礼ね」
「ふん」
「何が『ふん』よ。あなたに言ったことあるわよね。あなたに『ふん』と言われるのが一番ムカつくんですけど」
「そうだったのか?」
「そうだったんです」
「ふん」
「……」
「痛っ!」
 河田のペニスを私は両手で雑巾を絞るようにねじった」
「タイム!」
「タイム無し」
 男の敏感な部分は、男の急所でもあるのだ。
「まじでタイム!」
「ふふふ」
 私は河田のペニスを解放してやった。
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