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第30章 『公開処刑の前日』

まぁその辺りの…
レンタル料金とかは貴虎が…
あっちに口を聞いて置いてあげると
そんな風に言っていたから。

こっちに損が無いようには、
上手い事貴虎がしてくれるだろう。

北野のあの辺りも…鬼島組の…
シマになるんだろうけど…。

貴虎には…色々と…卯月弁護士を
紹介して貰ったりとかして
世話になったにはなったし。

また…一緒に飲みに高級な店に
連れて行かれそうではあるが…。

卯月弁護士から明日の書類の
確認と、明日の流れの確認と
遊亀美月・伊藤雄介の双方に
明日の森園美海の公開処刑ムービーの
確認をして貰って
本舗から帰る２人を見送った。

２人を見送ると…、本舗の中には
僕と真奈美ちゃんと…貴虎に
紹介して貰った卯月弁護士。
まぁ…紹介して貰ったには貰ったけど
同じ高校の１個上の先輩だったんだけど…。

真奈美ちゃんも真奈美ちゃんで
何故かこの場所に残っている
卯月弁護士の存在を、
不思議そうに見ていて。

「なぁ、茂木…。お前さ
この後って時間あるの？」

見た目はスーツをびしっと着こなして
お洒落な黒縁メガネの知性溢れる
弁護士さんって感じの卯月だが…。