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第30章 『公開処刑の前日』

こう言うケースは…数回…セットで
中イキ開発コースみたいなのを
用意してるから…中イキさえ
出来る様になれば…もう
うちに来ることも無くなるお客さんだけど。

殆どのケースが…成田さんの所とか
みたいに…ご主人が性的な機能に
衰えを感じて…て、セックスが
満足にできないから…って言うのが…
うちの場合は多いかなぁって…。

隣のビルにそう言うのを専門に
扱ってるクリニックがあるから、
紹介して…EDの治療薬とか
処方して貰ったりしてるんだけど。

『ふあぁ～』

食事を食べ終えると、眠気が来て
仁が気の抜けた大あくびをする。

『真奈美ちゃ～ん、仁さん
眠くなっちゃったから…ちょっと
あっちで昼寝して来るからぁ～。
時間になったら適当に起こしてぇ～』

仁が真奈美にそう言い残すと、
ヤリ部屋の方に入って行く。

午後は…明日お世話になる
伊藤雄介と遊亀美月と
ふたりの弁護士の卯月と
本舗で最終の打ち合わせをするから
その時間までちょっと
ヤリ部屋にあるソファで昼寝する。

元々この部屋は仮眠室だから
ある意味…本来の使い方は
これが正しい感じだ。


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