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第30章 『公開処刑の前日』

田中さんはご主人とは結婚してから
１４年ほどになるし、年上のご主人が
こんな年下の男がするみたいな感じの
態度を家で取ったりはしないだろうから。

「うん…、今日はねそう言う
気分だったと言うか…。
今月は…ボーナス月だから…。
いつもは…９０分でお願いしてるけど、
今日は…茂木さんと…ゆっくり…
お話したり…その…イチャイチャしたり
する…時間がもっと…欲しいなって…」

１４年連れ添った旦那さんに…
キュンキュンしたりする時がないから、
僕との時間にそう言う…
甘い空気が欲しいと言うのが
…田中さんのご希望なので。
キュンとして貰えるような、
甘々彼氏役をさせて貰ってる。

『美穂さん。今日も…ちゃんと…、
使いたいの持って来てくれましたか？』

田中さんは…普段お家でソロプレイを
する時に使ってるオモチャを、
ここでのプレイに使う為に持参して
来てくれるお客さんで。

オモチャ用のコンドームを使用したり、
オモチャも防水の水洗いできる
タイプの物を選んで揃えているし
消毒液で毎回消毒はしているけど。

他の人が使ったのを使用するのは
抵抗があると言うお客さんには
普段ご自身が使っているオモチャを
来店時に持参して貰ったりとか
新品を買い取りの形で案内を
させて貰ったりとか…して対応してる。