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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第29章 『ロールプレイングの下準備』

真奈美は…仁の部屋に来るのは
今回が2回目だけど
前の時と今を比べて
自分と仁の関係が…あの時から
前に…自分が望んでいる
方向に進んでいるのを感じていた。
前に来た時は一緒のお風呂に
入ったりとかもしなくて
交代してお風呂に入ったし。
こんな風に一緒に…ソファで
寛いだりとか…しなかったから…。
『真奈美ちゃん…あっちそろそろ行く?』
「は…はい…、行きますッ」
『じゃあ、僕はコレ片付けて来るから
先にあっち行っててくれていいよ』
テレビを消して、空になった
缶ビールの缶を持って
仁はキッチンへと向かった。
シンクで空になった缶を軽くゆすいで
シンクの端に備え付けてある
水きり棚の上に缶を伏せて置いた。
その後トイレに向かうと、
トイレの中に消臭スプレーの
匂いがしてたから…僕が入る前に
真奈美ちゃんがトイレ使ったんだろうけど。
買ったこの消臭スプレーだって
僕一人の時は別に使いもしないから
人が来た時…ぐらいにしか
出番がない…いつ買ったのかも
分からない様な感じの…代物で。

