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落城
第2章 淫らな勝負
「旦那、あの女、旦那の挑発にまんまと乗りましたね」
歩きながら楽しそうに悪太郎が言った。
「そう思うか」
「え、違うんですか?」
「当たり前だ。あんなに素直に口車に乗るような女ではない。時間稼ぎだよ」
「時間稼ぎ?」
「とりあえずこっちの言うことをきき、重久の助けを待つつもりだろう。重久に攻められてはたまらん。悪太郎、今すぐ若君を秀吉のところに連れていけ。若君がいなくなれば重久が攻めてくる理由もなくなる」
「女との約束を反故にするんですか?」
「ん? お前、山賊のくせに約束を気にするのか。志乃には黙っていればいいことではないか」
「へへへ、違いねえ。早速、部下に若君を連れていかせます。小娘のほうはどうするんですか。あれもなかなかの器量だ。売ればいい値がつくと思いますが」
「そうだな。少し遊んだら、お前にくれてやるとしよう。あとは売るなりなんなり、好きにするとよい」
「ありがとうございます。そうさせていただきます」
悪太郎は顔を綻ばせた。
納戸のところで悪太郎が足を止めた。
「これに奥様を寝かせたらと思うんですが、どうですか?」
大きな戸板がある。表面には、ふんわりとした鹿の毛皮が張ってあった。
「お前、いいものを持ってるではないか。これは何だ?」
章介が戸板の四隅に座卓の脚のようについている木の棒を握った。それぞれの棒に縄が結わえてある。
「それですか。運びやすい用に付けたんですけど、それ以外にもいろいろ使い道があって――」
悪太郎は章介の耳元に口を寄せた。
「なるほど、それは面白い」
章介はニヤリと淫靡な笑みを浮かべた。
歩きながら楽しそうに悪太郎が言った。
「そう思うか」
「え、違うんですか?」
「当たり前だ。あんなに素直に口車に乗るような女ではない。時間稼ぎだよ」
「時間稼ぎ?」
「とりあえずこっちの言うことをきき、重久の助けを待つつもりだろう。重久に攻められてはたまらん。悪太郎、今すぐ若君を秀吉のところに連れていけ。若君がいなくなれば重久が攻めてくる理由もなくなる」
「女との約束を反故にするんですか?」
「ん? お前、山賊のくせに約束を気にするのか。志乃には黙っていればいいことではないか」
「へへへ、違いねえ。早速、部下に若君を連れていかせます。小娘のほうはどうするんですか。あれもなかなかの器量だ。売ればいい値がつくと思いますが」
「そうだな。少し遊んだら、お前にくれてやるとしよう。あとは売るなりなんなり、好きにするとよい」
「ありがとうございます。そうさせていただきます」
悪太郎は顔を綻ばせた。
納戸のところで悪太郎が足を止めた。
「これに奥様を寝かせたらと思うんですが、どうですか?」
大きな戸板がある。表面には、ふんわりとした鹿の毛皮が張ってあった。
「お前、いいものを持ってるではないか。これは何だ?」
章介が戸板の四隅に座卓の脚のようについている木の棒を握った。それぞれの棒に縄が結わえてある。
「それですか。運びやすい用に付けたんですけど、それ以外にもいろいろ使い道があって――」
悪太郎は章介の耳元に口を寄せた。
「なるほど、それは面白い」
章介はニヤリと淫靡な笑みを浮かべた。

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