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生きること、思うこと
第361章 お墓参り

駐車場はかなり混んでいたのです。
何故、混んでいたかと言いますと、16日はお盆の送り火だったからでしょう。
それで、お墓参りに来る人が多かったのだと思います。
「動物供養墓『虹の丘』」は横浜聖地霊園のちょっと離れた場所にあるのです。
私はおぼろげな記憶を頼りにマサさんと一緒に虹の丘まで歩いて行きました。
ですが、墓地の横に通っている細い道を歩いて行ったのですが虹の丘に辿り着けませんでした。
私たちは一度引き返して霊園の管理事務所を訪ね、虹の丘の場所を聞いたのです。
すると、道は間違っていなかったのですが、その道のもっと先に虹の丘はあったのです。
それを確認すると私たちはもう一度虹の丘を目指しました。
歩いても2~3分でしょうか。
道を進んでゆくと右手に虹の丘が見えて来たのです。
私はそれを見ると嬉しくなりました。
「マサさん、ここだよ…」
「そうみたいだね…みんなに会えるかなぁ…」
「みんなに会えると思うよ…」
虹の丘に行くと、高齢のご夫婦らしき人が2人いて、お墓にお花を飾っている所でした。
私は買ってきたお花を飾ろうと思い用意をしていました。
すると、ご夫婦らしき人に声を掛けられました。
「お花飾られますか?こちらにどうぞ…」
「は、はい、ありがとうございます…」
私はそう言うとお花を飾ったのです。
次はマサさんにお線香に火を付けて貰いました。

