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ジッパー様
第2章 喘ぐ女たち

「お客様にはお願いがあります。リラックスされている他のお客様のためにも、どうか大きな声を出されないようお願いします。あと、何があっても気づかないフリをしてください」
「……」
店員にメガネ女と同じことを言われる。それが一体なんなのか気になったが、聞ける雰囲気じゃなかった。
ドアは二重になっていて、中扉を開けた瞬間、甘い匂いが鼻をかすめた。
どうやらお香を焚いているようだ。店内は薄暗く、足元はオレンジ色の淡い光で照らされていた。
それぞれ席には仕切りがあり、漫画喫茶のように壁で囲われている。が、完全に密室ではないため、僅かに話し声が聞こえた。
「……」
店員にメガネ女と同じことを言われる。それが一体なんなのか気になったが、聞ける雰囲気じゃなかった。
ドアは二重になっていて、中扉を開けた瞬間、甘い匂いが鼻をかすめた。
どうやらお香を焚いているようだ。店内は薄暗く、足元はオレンジ色の淡い光で照らされていた。
それぞれ席には仕切りがあり、漫画喫茶のように壁で囲われている。が、完全に密室ではないため、僅かに話し声が聞こえた。

