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第15章 一夜の相手は、社長でした

「真帆、今日の会議、君のプレゼンテーションは完璧だったよ。」

蓮の言葉に、真帆は思わず頬を赤らめた。

社長という立場の彼からの褒め言葉は、何よりも重かった。

だが、同時に胸の奥にくすぶる不安も消えなかった。

ふたりの関係がオープンになってからというもの、社内の視線は厳しくなり、時には陰口も耳にした。

「蓮さん……私、私たちのことを、どう思ってるんですか？」

仕事と恋愛、その狭間で揺れる真帆の問いに、蓮は深く息をついた。

「正直、最初は俺自身、戸惑いもあった。でも、君と過ごす時間が増えるほど、確信に変わったんだ。真帆は、俺にとって必要な人だって。」