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熱帯夜に溺れる
第4章 酔芙蓉の吐息

間合いを詰めてくる莉子から距離を取ろうと試みても、すがってくる彼女の熱い手を振り払えず断念する。
逃げることも先へ進むことも、どちらも選べない純は為す術もなくベッドの傍らで立ち尽くした。
「……その……、俺もこれでも自制しているんだ。わかってる?」
「わかってるよぉ。フェラしてあげようか? それともエッチしちゃう?」
「どっちも莉子の身体に負担がかかる。それに免疫力が弱っている時に風呂にも入っていない状態の汚いものを舐めさせられないよ」
「えー、純さんのおちんちん汚くないし、また舐めてあげたい」
高鳴る鼓動に呼応した下半身がジーンズの奥で膨らみを増した。己の分身でもあるペニスの興奮をなんとか抑え込もうとするが、純の指を絡め取った莉子の手が彼を自分の股間に誘導する。
「純さん……ここ、触って……」
誘惑の言葉を囁きながら自分の陰部に純の指を運ぶ莉子が魔性の女に見えた。純がベッドに片膝を乗せると、彼の体重でベッドが軋んだ。
まだ日が高くて明るい部屋で、陰毛の少ない彼女の蜜壺は恥じらいもなく純の眼下に姿を見せた。自慰の直後もあり、彼が割れ目を指で少しなぞっただけで蜜壺は甘ったるく鳴き始める。
こうなるともう、純自身にもどうすることもできなかった。自制して必死に保っていたものがすべて崩れた純の心と身体はただただ莉子を欲していた。
「ァア……」
莉子の負担にならないよう力加減を調整しつつ、挿入した指を膣奥に進める。ヌチャ、クチュ……と音を奏でる莉子の膣内はとても熱かった。
「……ァッ!」
莉子の吐息混じりの喘ぎ声と鳴り止まない蜜壺の水音が純の心身を淫猥《いんわい》に誘う。
飢えた獣の前に甘美なご馳走が転がるこの状況はいやおうなしに純の鼓動を速くさせる。吐き出す呼気の荒さを認識した彼は意識的に唾を呑み込んだ。
落ちつけ、鎮まれ、と何度念じても一向に興奮は鎮まらない。
「……ッ、ァア……ッ!」
指に角度をつけてクイッと膣壁を擦った瞬間、莉子の紅色の唇から零れた声が純の欲情をさらに煽った。
こんなことをしている場合ではない。早く莉子にパジャマを着せて寝かせてやらなれけば。
今は熱を下げることを最優先に考えなければ。年上の彼氏として、大人として、このまま欲に流されてはいけない。
逃げることも先へ進むことも、どちらも選べない純は為す術もなくベッドの傍らで立ち尽くした。
「……その……、俺もこれでも自制しているんだ。わかってる?」
「わかってるよぉ。フェラしてあげようか? それともエッチしちゃう?」
「どっちも莉子の身体に負担がかかる。それに免疫力が弱っている時に風呂にも入っていない状態の汚いものを舐めさせられないよ」
「えー、純さんのおちんちん汚くないし、また舐めてあげたい」
高鳴る鼓動に呼応した下半身がジーンズの奥で膨らみを増した。己の分身でもあるペニスの興奮をなんとか抑え込もうとするが、純の指を絡め取った莉子の手が彼を自分の股間に誘導する。
「純さん……ここ、触って……」
誘惑の言葉を囁きながら自分の陰部に純の指を運ぶ莉子が魔性の女に見えた。純がベッドに片膝を乗せると、彼の体重でベッドが軋んだ。
まだ日が高くて明るい部屋で、陰毛の少ない彼女の蜜壺は恥じらいもなく純の眼下に姿を見せた。自慰の直後もあり、彼が割れ目を指で少しなぞっただけで蜜壺は甘ったるく鳴き始める。
こうなるともう、純自身にもどうすることもできなかった。自制して必死に保っていたものがすべて崩れた純の心と身体はただただ莉子を欲していた。
「ァア……」
莉子の負担にならないよう力加減を調整しつつ、挿入した指を膣奥に進める。ヌチャ、クチュ……と音を奏でる莉子の膣内はとても熱かった。
「……ァッ!」
莉子の吐息混じりの喘ぎ声と鳴り止まない蜜壺の水音が純の心身を淫猥《いんわい》に誘う。
飢えた獣の前に甘美なご馳走が転がるこの状況はいやおうなしに純の鼓動を速くさせる。吐き出す呼気の荒さを認識した彼は意識的に唾を呑み込んだ。
落ちつけ、鎮まれ、と何度念じても一向に興奮は鎮まらない。
「……ッ、ァア……ッ!」
指に角度をつけてクイッと膣壁を擦った瞬間、莉子の紅色の唇から零れた声が純の欲情をさらに煽った。
こんなことをしている場合ではない。早く莉子にパジャマを着せて寝かせてやらなれけば。
今は熱を下げることを最優先に考えなければ。年上の彼氏として、大人として、このまま欲に流されてはいけない。

