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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 44 蒼井美冴の目

 わたしと佐々木ゆかりの間に、立ち塞がるように、蒼井美冴がスッと彼、大原浩一常務にビールを注ぎに来た。

 そして、彼に注ぎ終わるや否や…
「さぁ、松下さんもどうぞ…」

「あ…い、いや…」
 完全に、不意を突かれてしまった…

「さぁ、せっかくなんでぇ…」

「あ…い、いや……」
 
 逸れない、彼女の目…

「これからも、よろしくって…さぁ……」

「あ、は、はい…こちら…こそ…」

 その逸れない目に、呑まれてしまった――

 いや、これは、彼女からの…
「さぁ、どうぞぉ…
 彼、あ、大原常務を、これからよろしくお願いしますねぇ…」

「え…あ………」

 蒼井美冴からの宣戦布告かもしれない――

「ホントにさぁ、意外と、グズだからねぇ…」

「え……」
 そ、それは、どういう意味…

「あ……」
 いや、それ以前に、なんの意味が…

「………」

 すると、更に、逸れずに見つめ…

「松下さんの、思ってる通りよ…」

「………」

 わたしは、息が、止まり…
 鼓動が、早鳴り…
 持つ指が、震え…
 コップを落としそうになってしまう――

「…そういうことよ……」
 そして、意味あり気な目で見つめ…

「………」

「わたしも……ね…………」
 意気が、削がれ…

「うんとねぇ……」

 目さえも、動かせない――

「ちょっと…前まで…だけどね……」

「………」

 蒼井美冴の目が、悪戯っぽく光る――

 ちょっと前までって?
 想いが、目に写ったのか……

「うん…そう…ちょっと前までね…」

「………」

「あ…今は…違うわよ……」
 彼女の唇が、微かに歪んだ。

「………」

 わたしは、彼女から視線を外し、彼、大原常務を見る…

「ま…ちょっとしたこと…でね…」

「………」

 カタ…
 わたしは、コップをテーブルに置いた…
 いや、持っていられなかったから。

「あ、今は、違うけどね…」
 彼女はそう呟きながら、視線を動かす…

「………」
 すると、その視線の先には…

 確か、山崎のおじさまの甥っ子である…
 総合職の『武石健太』がいた――

「うん…今はね…」
 彼女は、武石健太をジッと見つめ…

「今は…ね……」

「………」

 やはり、蒼井美冴には…

 何かが、あった―――

 

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