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イケメンエリートの欠点
第4章 幸せに揺れる日々
「賢哉。私、欲しいものがあるの。三階に付き合って」

「ん?靴はさっき買ったから…洋服?でも玲那、さっき無駄遣いするなってー」

「やっぱりどうしても欲しくなったの!買って?」

どうやら先程の約束をきちんと覚え、守ろうとしているらしい夫も、この時ばかりはもどかしいだけだった。

玲那の迫力に唖然としていた賢哉だったが、やがて目尻が下がる。

「うん。買ってあげる」

妻に倣い、残りのアイスを大急ぎで口に収めた賢哉は、嬉しそうに彼女の手を握る。

滅多にない妻からのおねだりを、この場凌ぎだと露も疑ってないような夫に、玲那は呆れるやら申し訳ない気持ちになる。

だが、背に腹は替えられない。

「じゃあ望加子さん、また明日の朝」

率先して夫の手を引き、玲那はにっこり笑った。
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