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飛べないあの子
第5章 EpisodeⅤ
慧は上体を起こすと、手を引いて凛のことも起き上がらせた。
二人で並んでハムスターを観察する。
「高校の教頭さ、ハムスターに似てたよね」
「え?そう?」
「似てたよ。小さくて黒目がちでさ」
そういえば・・・・・と、高校時代の話に花が咲く。
甘い空気に変わって、和やかな空気が流れる。
近くで過ごしたわけではないけど、同じ時間を同じ空間で過ごしていたんだよなぁと凛は改めて思った。
思い出話をする二人の背中は’同級生’に戻っていた。