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飛べないあの子
第6章 番外編Ⅰ
ピピピピ・・・・・・と慧のスマホのアラームが鳴る。

「さ、じゃあ、朝風呂入ろうか」
「え?」
「帰る前にしておきたいことがあるんだよね」
「しておきたいこと・・・・・・」

慧はゴムを手にして言った。
露天風呂でセックスしようという意図を察知した凛が、じとー・・・・・と慧を横目で睨む。

「ここにいる間は俺のわがまま聞いてくれるんでしょ?」

慧はニコッと笑って立ち上がると、凛の手を取った。
凛は、タフ過ぎる・・・・・とぶつぶつ文句を言いながらも立ち上がった。

「来年は私のわがまま聞いてもらうからね!」
「もちろん。仰せのままに」
「えっちなこと一切無しの、勉強合宿だからね!」
「あはは、何それ。最悪」

笑いながら手を握り合う。

凛に置いて行かれないよう、自分もまた挑戦しつづけ前に進んでいこう。
いつまでも同じ方向を向いて添い遂げたい。

凛が合格したら、この想いをきちんと告げよう・・・・・。
慧は密かに決意して、凛の体を引き寄せて強く抱きしめたのだった。




番外編Ⅰ おわり

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