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飛べないあの子
第6章 番外編Ⅰ
「西辻くんみたいに一生遊べるほどの蓄えはないけど、学費と、アルバイトしながら生活できるくらいの費用は・・・・・大丈夫だと思うの。院に行って、その先研究者になりたいとか考えてるわけじゃないんだけど、ずっと院に行けなかったことが胸にひっかかってて・・・・・・。不完全燃焼の状態がずっと続いているような・・・・・・。あ、もちろん物理をもっと深く勉強したいって気持ちは前提としてあるよ。一年だけ頑張って、ダメならまたちゃんと働くから」
慧は苦笑して起き上がると、必死に訴えようとする凛の手を取った。
「応援するよ」
凛がパっと顔を上げた。
「・・・・・・本当?」
「もちろん。反対する理由なんかない」
「・・・・・・・良かったぁ・・・・・・」
凛はほっとした様子で肩の力を抜いた。
「やっぱり、今の生活捨てて学生になるって、不安もあるんだけど・・・・・。でも、やっぱりもっとちゃんと研究してみたい。西辻くんが医学部受験するって聞いてから、ずっと考えてた。私も、もう一回頑張ってみたいなって」
今度は凛が慧の手を取って、ぎゅ・・・・と握った。
「決めたからには、絶対合格するつもりで頑張るから・・・・・・見ててほしい」
慧に向けられた眼差しは先ほどと同様、凛としている。
今度はそこに自分が写っている。凛がどこかへ行ってしまうという不安は、なくなっていた。
この子を好きになって良かったと、心から思った。
「凛なら大丈夫。余裕で受かるよ」
「そんな・・・・・・。西辻くんと違うんだから、そんな簡単にいかないよ。受験勉強も何からやれば良いのか、一から調べないとだし・・・・・」
「ああ、それなら良い先生紹介するよ。離れてるけど、リモートで対応してもらったらいい」
「良い先生?」
「俺を東大に入れてくれた先生。医学部希望の子は全員合格させてる」
「えぇ・・・・・?すご・・・・・・」
「あの先生につけば、絶対合格できるよ。帰ったらさっそく連絡とってみる」
「本当?ありがとう・・・・・!」
決意表明が受け入れられて安心したのか、凛の表情は晴れやかで、生き生きとしている。
慧は凛のとなりに移動して肩を抱いた。
この華奢な体の内には、きっとまだ慧も知らない秘めた強い想いがあるのだろう。
「来年は凛の合格祝いでまたここに来よう」
「うん・・・・・・・」
慧は苦笑して起き上がると、必死に訴えようとする凛の手を取った。
「応援するよ」
凛がパっと顔を上げた。
「・・・・・・本当?」
「もちろん。反対する理由なんかない」
「・・・・・・・良かったぁ・・・・・・」
凛はほっとした様子で肩の力を抜いた。
「やっぱり、今の生活捨てて学生になるって、不安もあるんだけど・・・・・。でも、やっぱりもっとちゃんと研究してみたい。西辻くんが医学部受験するって聞いてから、ずっと考えてた。私も、もう一回頑張ってみたいなって」
今度は凛が慧の手を取って、ぎゅ・・・・と握った。
「決めたからには、絶対合格するつもりで頑張るから・・・・・・見ててほしい」
慧に向けられた眼差しは先ほどと同様、凛としている。
今度はそこに自分が写っている。凛がどこかへ行ってしまうという不安は、なくなっていた。
この子を好きになって良かったと、心から思った。
「凛なら大丈夫。余裕で受かるよ」
「そんな・・・・・・。西辻くんと違うんだから、そんな簡単にいかないよ。受験勉強も何からやれば良いのか、一から調べないとだし・・・・・」
「ああ、それなら良い先生紹介するよ。離れてるけど、リモートで対応してもらったらいい」
「良い先生?」
「俺を東大に入れてくれた先生。医学部希望の子は全員合格させてる」
「えぇ・・・・・?すご・・・・・・」
「あの先生につけば、絶対合格できるよ。帰ったらさっそく連絡とってみる」
「本当?ありがとう・・・・・!」
決意表明が受け入れられて安心したのか、凛の表情は晴れやかで、生き生きとしている。
慧は凛のとなりに移動して肩を抱いた。
この華奢な体の内には、きっとまだ慧も知らない秘めた強い想いがあるのだろう。
「来年は凛の合格祝いでまたここに来よう」
「うん・・・・・・・」

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