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飛べないあの子
第6章 番外編Ⅰ
凛が泣きそうな顔になって言った。
胸がしめつけられ、顔を傾けて凛に優しくキスする。
慧が思うに、凛はいつか自分に飽きて慧が離れていくだろうと思っている節がある。
そのせいか必要以上に踏み込んでこないように見える。

そんな風に不安になる必要など全くないのに、と慧は心の中で呟いた。

言葉にせず、愛しい気持ちを込めてキスする。
ぎゅ・・・・・と握りしめている凛の手に手を重ねる。
凛が慧の唇を優しく食む様子で、慧への想いが伝わってくる。
愛しい気持ちが交錯する、甘いひと時だった。

仲居が食事を片付けに部屋に入ってきたタイミングでキスは終わったが、二人の体はもうスイッチが入っていて、今すぐにでも体を重ねたいとお互いが強く思っていることがわかる。
窓際に向かい合わせに置かれた椅子に座って布団が敷かれるのを待つ。

慧がグラスに氷と焼酎を入れて凛に渡すと、凛のスマホが鳴った。

「あ、響からだ・・・・・・。『城田と一緒に昔の写真を見ていて、懐かしくなったので送ります』だって。わあ・・・・・・!懐かしい・・・・・・!」

凛はスマホを見て驚いたような、嬉しそうな声を上げた。

「これ、高校生の私」

そう言ってスマホを慧に向けて写真を見せてくれた。
高校生の時の凛と響がピースして笑っている。
今よりずっと幼くてあどけない顔の凛だった。

仲居が布団を敷き終わり、挨拶をして出ていく。

「・・・・・・こっちに来て、良く見せて」
「え?」
「ここ、座って」

慧は自分の太ももを軽く叩いて言った。

「うん・・・・・・・」

セックスが始まる合図を察して、凛は立ち上がって慧の膝の上に横向きになって座った。
今日はそこそこ酒も飲んで、頬がほんのりピンク色に染まっている。
ある程度酔うと、凛は多少大胆に、積極的になる。そして敏感になる。
酔っている時のセックスの方がより解放されている凛が見られる。
自分の愛撫で乱れた凛をはやく見たい。

写真はいくつか送られていて、一つずつ開いて見ていく。

「西辻くんと城田くんだ。若い!可愛い・・・・・!」

凛が次に出した写真は慧と城田がジャージを着て階段で座っている姿だった。
体育祭の時の写真でハチマキを手にニコリともせず座っている。
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