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借金のカタに妻を差し出しました 復讐編
第13章 亜耶火 序
亜耶火は、見つからないように予備校の裏口を探して外に出た。
最近、亜耶火に頻繁に声をかけて来る男子生徒がいた。
大学受験を控えている亜耶火は、恋愛を遠ざけていた。
11月末の日没の空気は、濃紺のセーラー服で丁度よかった。
初めて歩く裏通りは、表通りの色取り取りのチェーン店の看板で埋め尽くされた道とは全然違っていた。
日曜日の夕方で、オフィスや問屋はどこも人気は無かった。
そんな人通りの無い通りにも、開いているお店があった。
地下に降りる階段に木の板に文字だけ書いている、レストランだろうか。
ジャズだろうか、亜耶火には聞き馴染みのない音楽も聞こえてくる。
大人びたお洒落な店だろうと想像していた。自分が入るのにはまだ早いだろうと考えていた。
もし、最近の母なら似合うのだろうと思った。
亜耶火が、ずっと母は年相応の格好では無いと思っていた。
10才以上年上の父に合わせていたのだろう。
でも、母は突然、野暮たかった髪を切り、化粧もファッションも見違えた。
何があったかは、亜耶火には分からなかった。
しかし、亜耶火は好意敵に捉えていた。母は我慢していたのだ、今が本当の母だと思っている。
教育一家に生まれ、なんとなく教師を目指していたが、母の様になりたいと思い、志望校も母の出身校に決めていた。
スマホで調べた道を進み、いつもと違う地下鉄の駅の近くに来ていた。
大きなホテルがあり、その近くに駅があった。
目印の大きなホテルの前まで来た時、ホテルのロビーに母を見つけた。
母は、2人の男と話をしていた。
一人は父同じ位の歳格好で、もう一人は身体が大きく日焼けした肌に見覚えがあった。
8月の暑い時、家の前で会った事を思い出した。
母は2人に頭を下げると、肩に大きな紙袋を掛けタクシーに乗り込み、亜耶火には気づかず消えて行った。
最近、亜耶火に頻繁に声をかけて来る男子生徒がいた。
大学受験を控えている亜耶火は、恋愛を遠ざけていた。
11月末の日没の空気は、濃紺のセーラー服で丁度よかった。
初めて歩く裏通りは、表通りの色取り取りのチェーン店の看板で埋め尽くされた道とは全然違っていた。
日曜日の夕方で、オフィスや問屋はどこも人気は無かった。
そんな人通りの無い通りにも、開いているお店があった。
地下に降りる階段に木の板に文字だけ書いている、レストランだろうか。
ジャズだろうか、亜耶火には聞き馴染みのない音楽も聞こえてくる。
大人びたお洒落な店だろうと想像していた。自分が入るのにはまだ早いだろうと考えていた。
もし、最近の母なら似合うのだろうと思った。
亜耶火が、ずっと母は年相応の格好では無いと思っていた。
10才以上年上の父に合わせていたのだろう。
でも、母は突然、野暮たかった髪を切り、化粧もファッションも見違えた。
何があったかは、亜耶火には分からなかった。
しかし、亜耶火は好意敵に捉えていた。母は我慢していたのだ、今が本当の母だと思っている。
教育一家に生まれ、なんとなく教師を目指していたが、母の様になりたいと思い、志望校も母の出身校に決めていた。
スマホで調べた道を進み、いつもと違う地下鉄の駅の近くに来ていた。
大きなホテルがあり、その近くに駅があった。
目印の大きなホテルの前まで来た時、ホテルのロビーに母を見つけた。
母は、2人の男と話をしていた。
一人は父同じ位の歳格好で、もう一人は身体が大きく日焼けした肌に見覚えがあった。
8月の暑い時、家の前で会った事を思い出した。
母は2人に頭を下げると、肩に大きな紙袋を掛けタクシーに乗り込み、亜耶火には気づかず消えて行った。

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