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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩

「何…を……?」
揺るぎのない真っ直ぐな瞳から祐の決意を感じて、冷えてきた感覚が分からなくなるほど鼓動が早くなりだした。
決めたことが別れかもしれなくて怖くなってくる。
こんな時でもまた鼻がむずむずしてきて、クシュンッとくしゃみが出てしまった。
手で隠してしたし、さっきよりは小さくしたから笑われることもないだろう。
でも今は先程のように自然に笑って欲しい……。そう願うばかりだった。
寒さに耐えていると祐が首元に巻いていたマフラーを外して私にそっと掛けてくれる。
その時の様子を恐れながら見ていると、目を細めて優しそうな微笑みを向けていた。
「会わない間にこれから先のことを色々考えていたんだ。だから小春……、オレの答えを聞いて……」
「うん……」
次にどんな言葉を掛けられるのかドキドキしながら耳を傾ける。
髪を揺らすほどの冷たい風が止んだ時、祐は真剣な表情をして口を開いた。

