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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩



雪も降っているし、一般的な帰宅時間も過ぎたから周囲はとても静かだ。


ゆっくりと話している間にもまた頭や肩に雪が積もっていく。


とても寒いからどこかで話した方がいいんだろうけど、今じゃないと話せない気がして暖かい場所へ移動する気にもなれなかった。


それに誰も来ないうちにそっと話して、そっと会社から帰ろうと思っていたから……。



「小春とは喧嘩すると思っていなかったんだけどな」


「私も。今まで付き合った人と喧嘩なんてしたことがなかったからこういうのは初めてだよ」


「ごめんな。子供みたいで」

「ううん。私こそ大人になりきれなくてごめん……」


「いいや、小春は悪くねーよ。オレが葉月のことも大切にしていたから、小春のことをこんなにも不安にさせてしまったんだから。

穂並さんに言われて小春の方を大切にするつもりだったんだけど、こうなってしまったんだから上手くいかなかったってことだよな」


ズズッと鼻水をすすったけど泣いてはいない。


冷たい風によって鼻先が冷えているからだ。


泣くつもりもないけれど、なるべく感情的にならないように込み上げてくる気持ちをぐっと堪えた。


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