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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩



頭と肩にのっていた雪を祐は素手でサッサとはらってくれた。


周囲に誰もいないことを確認したのかキョロキョロと辺りを見渡し、私にそっと唇を重ねてくる。


久しぶりに触れる特別な体温が冷えた唇を一瞬だけ温める。


私たちは本当にまだ付き合っていたんだ……。

そうだと今のキスが証明してくれた気がした。


「ごめんな……。待たせて……」


「ううん。私が祐と話したくて待っていただけだから」


「話って、……この前の喧嘩のことか?」


思い出したくない出来事で祐の表情も曇ったけど私は縦に頷いた。


「このまま曖昧にしたくなくて……。これからのことをはっきりさせたいなって思ったから」


「……そうだな。オレも小春とそうしないといけないなって思ってた……。最近、色々あったから……」


「祐も……?」


「うん。でもなかなか話せなかったし、小春から話し掛けてもらえて嬉しかった」


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