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永遠の愛を奪って
第15章 明るい未来への一歩



「仲が良くない後輩を見てると気分が悪いのよ。……あたしにとって小春も青木も……葉月ちゃんも……みんな可愛いからね」


そう語った穂並さんから感じたのは先輩の愛。

これは入社してから私が心を開いていった時に感じたものと同じで今も変わらない……。


穂並さんと話して勇気を出した私は祐に話し掛けてみることにした。



仕事が終わってから会社の玄関でやって来るのを待つ。

今日は定時で終えてさっさと準備をして職場を出たから祐より私の方が早いはずだ。


スマホで時間を確認しながら待っていると早くも午後七時を過ぎていた。


ふわりと雪が降ってきて頭に積もり、冷え込んできた気温が体の熱を奪っていく。


「っ……、はっ……、はくしょんっ!」

ぶるっと震えてから急にくしゃみが出て、垂れてきた鼻水をティッシュでかむ。


その時に会社の方へ視線を向けると、祐が出てきてこの一連の様子を見られてしまっていた。

「…………」


「たっ、祐!お疲れさま!」


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