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ディープフォレスト
第4章 言霊
「私たちが産まれてくる場所に立つリコの樹が私たちのお母さんなの」
「リコの樹……」
アキトの喉が
ゴクリとなった。
「フォレスト様の上のほう。光がたくさん当たる場所にいるの」
「そこに、行けるか?」
「たぶん」
乱れてしまった
エバーの髪を
手で優しく撫でて
整えながら
アキトは
小さなため息をついた。
「……オレは何も知らないまま、ただ繰り返そうとしていたのか」
いつの間にか
フォレストの上層まで伸びた
蔦の繭が
陽の光を受けて
軟らかく萎びていった。
自然に開きだした
朽ちた繭が
外の世界を突き付ける。
アキトは初めて
その目に
広い世界を映した。

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