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ディープフォレスト
第3章 命題


エバーは
ついに泣き出した。


「私はいつだってずっとアキトが好きよ。でも皆もアキトが大好きなのよ。私はどうしたらいいの」


どうしたらいいのか
わからないのは
アキトも一緒だった。

元来アキトは
特別な魅力があるでもなく

平凡な男だ。

こんな世界事情がなければ
モテることもないと
自分でも思う。


「オレだってエバーが一番好きだと思う。でもわからないんだ。ここはオレがいていい世界なのか。

決めてくれ、エバー。オレはフォレストを倒しに行く。アレはオレたちの敵だ。……エバーが信じる方を選んでくれ。フォレストを取るなら、オレを殺していい」


エバーを
まっすぐに見つめて
アキトは言い放った。

ただの
色恋沙汰の話ではなかった。

エバーは
呆然と顔をあげる。


「あきとをころす……?」


言われた意味が
よくわからない。

なぜ
アキトが
そんなことを言い出したか
まるでわからない。


「わたし は ただ、あきと と しあわせ に くらしたい の」


ガクガクと
震え出すエバーの体が
今にも事切れそうだった。


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