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ディープフォレスト
第3章 命題
アキトは
辺りの蔦を
何本かあわせて捻り
ロープを作った。
捕獲して
治療しないと
可哀想だと思ったのだ。
襲われたところで
しょせんは女、
力で負けることはない。
アキトは
背後から忍び寄り
食事に夢中だった
狂獣を捕らえた。
背後から抱えて
両手首を縛り上げてしまうと
あとはいくら暴れようと
大したことはない。
威嚇する声が
人の言葉を忘れた
獣の哭き方だったが
アキトは
ポンポンと頭を撫でてやった。
「とりあえず手を冷やしにいくぞ。痛くてろくに物も持てないだろ」
すると
彼女は
びっくりしたように
一度唸るのをやめた。
相手が
聞きなれぬ
低い男の声だったからか、
自分に接してきた
態度に驚いたのかは
わからない。
だが
アキトの言葉に
耳を傾け
大人しく
されるがままに
冷たい水のある川辺まで来た。

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