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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



すぐに答えられる質問を聞かれた私は目を細めてじっと見つめてから口角を上げた。



「はい。私が愛する人はソラ先輩ですから」



那砂さんに連れ去られ、理人さんに血が欲しいと迫られ、課長に一時期恋をして結婚を求められた。


色んなことがあったけどそれを乗り越えた私はもう迷っていない。

心から愛する人を真っ直ぐ見つめることができている。




「いい子だね。……俺も愛してるよ」


唇を重ねられるとやっと本当に二人きりになれたんだと実感できた。これからの時間は誰にも邪魔されない夜のひと時。


甘いキスを繰り返していくうちに張り詰めていた緊張が解れていって温泉に入っていた時と同じような表情になる。



「いつも可愛いけど、今の風子もすごく可愛い顔してる。……話すつもりはなかったけど、いい刺激になったって理由を特別に教えてあげようか」


「なんでしょうか?気になるのでもったいぶらないで教えてください」


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