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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



どんな表情をするのか探りながら聞いてみると、ソラ先輩が車の運転を始めて横顔しか見れなくなってしまった。



「楽しかったよ」


「本当に楽しかったですか?」



「うん。複数の人と出掛けることって最近なかったから新鮮だったよね」


言われてみればそうだ。社会人になる前は高校時代の共通の友達である海田先輩や大地くんとよくファミレスにご飯を食べに行ったりしていた。


ここ最近二人と会うこともなかったから友達と出掛けるのは久しぶりということになる。


私が課長や理人さんを友達と言っていいのかは分からないけど……。



「ソラ先輩が楽しかったのならよかったです。嫌な気持ちになってないか心配だったので安心しました」


「……風子は楽しかった?」


質問を振られた時、私はバックからスマホを取り出して勝手に作成されたLOINEグループのトーク欄を開いていた。


そこに送信されている写真をまだ画面いっぱいに拡大して見ていなかったからどんなものか確認する。


「楽しかったと言えば楽しかったですけど……、皆と写真を撮れたのが嬉しかったです。

私とソラ先輩の共通の知り合いと思い出を作れたなって思って」


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