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愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り

「マジかー……」
どういう意味のマジだ、っと呆れた顔で潮崎さんを見てしまう。
「でも結婚してないならまだ独身と一緒だよな」
「婚約もしてますし、そのうち結婚しますので一緒じゃありませんよ」
「そうなのかー……。風子の彼氏、どんな人なのか見てみたいなぁ」
「見なくていいですよ」
丁合を終えてからは仕事が忙しくなり、あっという間に午後六時になった。
残業を終えてから帰る支度をして、スマホを見てみるとソラ先輩からメッセージが届いていた。
どうやら今日は仕事が早く終わったから迎えに来てくれるようだった。
注意されたことについて話をしたかったけど、ソラ先輩と一緒にいたいからこちらを優先する。
「課長、お先に失礼します。今日はその……、早いので……」
一緒に残業をしていた潮崎さんもいたから、課長に送ってもらっていることがバレないように言葉を濁した。

