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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

今は家にいないようだけど、いずれそのお爺様とやらにも会わないといけないのか……。
結婚への道のりはまだ遠い。
「僕は兄さんには幸せになってもらいたいんです。だから僕もお爺様とお婆様に説得しますね」
「既に心強い弟を持って幸せだと思うよ」
「そうだといいなぁ。でも兄さんが姉さんのことを好きになるのも分かる気がしました。だってこんなにも笑顔がかわいい……」
無邪気な表情から少し男っぽさが見えた時、気配を感じてドアの方を振り向くとソラ先輩が怖い笑顔で立っていた。
足音さえも気付けなかったから、いつから立っていたのかは分からない。
「昴……、母さんに聞いたら用事はないって言っていたけどどういう事かな?」

