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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
 突然のなりゆきに、ジュチと賢は顔を見合わせた。すぐにジュチが立ち上がった。室の扉は内側からは開かない。当然だが、逃亡を防ぐため、閂がかけられている。扉前には常に屈強な兵士二人が護衛という目的の監視で貼り付いており、ジュチも出入り時には彼らの許可を得ているのだ。






 先触れが聞こえてほどなく、鍵が開けられる音がして、外側から扉が開いた。
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