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人魚島
第8章 能力
僕は前屈みになりながらヒソヒソ小声で『仕事あるから、また夜に掛けるよ』と一方的に通話を切った。
しばらく胸元のポケットでバイブしていたが、無視して電源を切りデスクでまとめた資料を整理した。
夕方になり帰宅する社員が目立つ中、僕は疲れ目に耐え兼ねてコンタクトレンズを外し、鞄から眼鏡を取り出して掛けながらパソコンを睨んだ。
夜9時過ぎ、坂本さんが『行くよ』とスーツを着込みながらニヤニヤした。
仕方無く酒に溺れたくて僕もパソコンをしまい立ち上がる。
そして上野の駅前大通近くのクイーンに入店した。
中は爆音のパラパラが流れ落ち着いた雰囲気では無い。
キャバクラなんか入社祝い以来だ。
どぎまぎしながら、中のテーブル席に案内された。
トイレに近いのか嘔吐臭い。
ウイスキーなんか人魚島のミケさんを思い出させる。
ミケさん元気かなぁ?
あまり可愛く無い綾瀬と真弓が着いた。
太っていた。
セット料金2800円と馬鹿高い。
すかさず『可愛いじゃん、指名するよ』とニヤリとする坂本さん。
綾瀬を2000円で指名し、早速早々に綾瀬の貧相な乳房を揉みしだきながら『うん、貧乳だ』と馬鹿笑いする坂本さん。

『ウイスキー呑めよ』

『解ってるっす』

僕はウイスキーを水割りにグビグビ呑みながら『彼女が…』と切り出す。

『何やらかしたん?』

『妊娠しましてね、結婚迫られてるんすよ』

『妊娠だぁ?ピル服用させてねぇのかよ?』

『はい、まだ17歳なんすよ』

『わっけぇなぁ、馬鹿だな、お前』

笑いながらケントを燻らせる坂本さん。
そしてウイスキーをグイグイやりながら『悪い、明日休みだから俺呑むよ』と一気に呑み干す。

『煙草吸うか?』

坂本さんがケントの箱を左右に振った。
僕は『いりません』とウイスキーを呷る。

『やぁ、で、結婚すんのか?遠距離恋愛なんだろ?』

『まさか、まだし無いつもりです』

『アハハ…そりゃ賢明だな、なぁ、良い子なのか?』

『綺麗ですよ、そりゃあそこらの女優やらモデルよか綺麗ですよ、写真見ますか?』

僕はスマートホンの待受画面を坂本さんに見せ付けた。

『へぇ、女優よかモデルよか可愛いじゃん』

綾瀬と真弓が『えー?見せてぇ?』とスマートホンを覗き見れば『ぐわぁ、えげつ無く可愛いッ!』と騒ぐ。

『名前は?』

『魚沼花子です』

『花子か、可愛いじゃん』
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