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鬼ヶ瀬塚村
第18章 地獄道
『真理子さんはどう思うの、その奴奴に対して…』

『そうねぇ…』

真理子さんは人差し指を唇にあてがいしばらく考えると教えてくれた。

『なんとも思わないわ』

『えッ?』

『だって、あくまでビジネスですもの。死体の腐敗具合や破損にもよるけど一体200~800万で引き取るのよ。まぁ、だいたいは200~500万ね』

『結構…安いんだね』

『そう?同業のヤクザさんはいくらが相場なのかしら?あ、でも私達の村ではお金を貰ったらはいサイナラッ!よ?同業者さんみたいに強請や脅しは一切なしッ!』

真理子さんは親指と人差し指で輪っかを作り、OKサインを作った。

『お金貰ってそれで綺麗な道を作って、きちんとメンテナンスもして…綺麗な家屋も沢山建てて…横山先生の診療所なんて都会の診療所となんら変わらないわ。色んな検査も出来るし、簡単な手術なら執刀医何名かでこなしちゃうのよ?ね、奴奴のもたらすお金がないと私達は満足には暮らせないのよ』

『若い人間が出稼ぎに行くのは駄目なのか?そしたらこんな……仕事しなくても…』

『ノブは田舎育ちじゃないから簡単に言うけど、若い連中が東京や大阪に出稼ぎに行っても…赤字よ赤字ッ!考えてみなさいよ、こんな無駄にだだっ広いだけが取り柄のこの村の隅々まて管理できる?牛舎の牛や豚だって年間でも信じられないくらい維持費がかかるのよ?農具や田植え機なんて何百や何千万だってするし…それに…』

『それに…?』

『帰ってくる人間は少なかったよ、帰ってきたとしても身内がいるからって理由で週に1回行商屋して他は仙台や宇都宮なんかでサラリーマンしてる子もいるわ。その他はみんな村なんて忘れちゃったのね…寂しいなぁ…勝手によそで結婚して子供作って…忘れて行くのよ』
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