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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第13章 マリ…喪失まで

マリとの幸せな時間があったから
家では家政婦のような扱いでも
我慢できたのに…。



ずっと
そんな幸せな時間が続くと
信じていたのに…。



なのに…。





そんな淡い期待は
数ヶ月で夢となってしまった。



マリの実家が経営している会社が倒産。



家族はバラバラになって
夜逃げ同然のように
それぞれに身を隠すことになってしまった。



というのは
あとから
マリに聞いた話。



マリは友人を尋ねて
今は東京にいると
教えてくれた。



せめて最後に逢って
サヨナラを言いたかったけれど
そんな時間も余裕も
マリにはなかった。



次は
いつ逢えるかなんて…
わからない。



あまりにも突然の出来事に
現実を受け入れられない私がいた。





けれど
もうマリはいない。



同じ空で繋がってはいるけれど
それは遥か遠くで
簡単に逢える距離じゃない。



また私は
1人ぼっちになってしまった。



あの優しい瞳
たくましい腕…

肌の温もりを感じられなくなると
マリの存在までもが
幻のように思えて…。





どうしようもなく淋しくて
身の置き所をなくしてしまった私は
ロボットのように家事をこなすだけ。



たまに届くマリからのメールを見ても
いっそう淋しさが増すだけで
私の心はだんだんと壊れていった。





逢いたいときに逢えない
とゆう状況は同じでも
600キロの距離は遠すぎる。



マリがいつ帰ってくるという保障もない。



それに
年齢から考えても
待ち続けられるという自信も
私にはなかった。





想い出に縋り続けるより
新しい人を探したほうが
いいのかも知れない。



ふと、そう思ったとき…。





私はまた
足を踏み入れてしまったのだ。



あのサイトに…。






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