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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第13章 マリ…喪失まで

2人で迎えた初めての朝。
腕枕が
こんなにも
安心できるものだったなんて…。
私はマリの腕の中で
心から熟睡することが出来たんだ。
私より早く目覚めたマリが
タバコを吸っている。
ふと、それに気づいて起き上がると
『ゴメン、起こしちゃった?』
どこまでも
気を遣ってくれるんだね。
そんなマリだから
大好きなんだよ。
私はマリの隣りに移動して
マリの横顔を覗き込んだ。
『何?どうしたの?』
自然と笑顔がこぼれてしまう。
「昨日のマリ、凄かったね」
これは、昨日のイジワルのお返し。
『いつもと同じやったと思うけどなぁ』
そう言いながら
照れるマリの腕に抱きついた。
「遠くに行ったりしないでね」
『何?急にどうしたの?』
そう言って
マリは驚いていたけれど。
このときは
まさかこの言葉が
ホントになるなんて…
思ってもいなかったんだ…。

