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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第11章 マリ…出逢い

駐車場から車を出すときには
マリの姿は見えなくなっていた。
その代わりに
携帯にメールの着信音が鳴る。
『みゆきと逢えて良かった。
また遊ぼうね。』
マリの本心は
やっぱりわからない。
ルックスから考えても
寄ってくる女の子は
いっぱい居るだろうに。
出会い系サイトで
女を捜すタイプの男では決してないはず。
独身だし
何の不自由があって
私と逢ってくれるんだろう?
これが
もしも抱かれていたなら
欲求不満の解消とも思えるんだけれど。
私は何もされていない。
ただ手を握られただけ。
そのことが
ただ不思議だった…。
どうして、私…なんだろう?
答えの出ないまま
私は車を走らせる。
あまり好きにならないようにしよう。
後で悲しい想いはしたくはない。
遊びと割り切っていれば
突然マリからの連絡がなくなったとしても
「京都の彼」のときのように
傷つかずに済むだろう。
ただ…
そんなことを考えながら
私は車を走らせ続けた…。
家に着いてから
マリにメールした。
「今日はありがと~っ
ビックリしたり
いろいろあったけど
ホント楽しかった。
また機会があったら
お歌聞かせてね」
ほんの社交辞令のつもりだったのに…。
マリからの返信に
私の心は揺らいでしまった。
『実は逢ってビックリしたんだ!
みゆきってさ
俺の超タイプだったから!』
突然そんなことを伝えられても
からかわれてるとしか思えない。
「嘘ばっか言って
年上のオバサンをからかうんじゃないの」
『嘘じゃないって!
マジ、ヤバイくらいタイプなんだから!
それに、みゆきはオバサンじゃないよ?
とても魅力的な女性だよ?
信じられないって言うんだったら
今度逢ったときに
証明してみせるから!』
証明…?
何をどうやって証明すると言うんだろう…?

