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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第11章 マリ…出逢い

そんなたくさんのメッセージの中に
同じ名前のものが
いくつもあることに気がついた。
返事もしない私に
何故こんなに何回も
メールをくれるのだろう?
そんな
ちょっとした好奇心だった。
「長い間
サイトを開いてなかったから
メールに気がつかなくてゴメンなさい。」
しばらくして
返事が返ってきた。
『俺の方こそ
迷惑かなって思いながら
何度もメッセ送ってゴメン』
久しぶりのメールに
ドキドキする…。
やっぱり私は
忘れることなんて出来なかった。
まだ20代。
女を捨てることなんて
出来るはずなかった。
でも最初は
ただメールさえ出来れば
それでいいと思っていた…。
「若いんだね。
なんで主婦の私に興味を持ったの?」
8歳も年下の男の子が
主婦の私に興味を持つなんて
すぐには信じられなかった。
『今まで
年上の人としか
付き合ったことなくてさっ。
精神年齢の低い子とは
長続きしないんだ』
幼稚な女の子との恋愛に飽きたのかしら?
それとも
割り切った身体だけの付き合いを求めているのかしら?
「今、彼女はいないの?」
『この前、別れたとこ』
「ふうん、そうなんだ」
そんな他愛ない会話。
彼は自分のことを
「マリ」
と名乗った。

