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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第7章 京都の彼…出逢い

私はドアミラーに映る彼の姿を確認すると
運転席の窓ガラスを開けて
そこから手を出し
彼に向かって
おいでおいでと振ってみる。


彼の表情が変わるのを
ドアミラーで確認しながら。


やがて
運転席のドアの前まで来た彼に
ぺしっと軽く頭を叩かれた。


『お前な~。
 なんで、こんな無茶するんや』


窓ガラスの縁に手をかけて
なだめるように言う彼。


「無茶ちゃうもん。
 急に顔が見たくなってんもん』


『…で、どうなんや?』


と、ふいに真面目な顔になる。


初めて見る彼の顔。


メールで聞いていた通り
鼻の下にはヒゲを生やしている。


私はそのかしこまった顔を
じーっと真っ直ぐに眺めたあと

右手を伸ばして
そのヒゲを人差し指で隠した。


「めっちゃ
 かっこええ!」


『こらっ!
 ヒゲ隠さんと言え!
 あほっ!(笑)』



お世辞なんかじゃなくて
本当にカッコ良かった。


ヒゲを隠すと
かなり幼く見えるその顔は

メールで聞いていた通り
タレントの誰かに似ている。


「やっぱり
 似てるね?」


『だから
 ヒゲで隠しとるんやないかっ!』


「かくれてへん
 ちーっとも
 かくれてへん(笑)」


そう言いながら
やれやれというしぐさをした私のおでこを
彼が指でぱちんと弾いた。


「んもう!
 痛いやんか!」


『いまのは
 お前が悪いんやで?』


照れくさそうに言う彼は
ホントに可愛くって
ますますいじめたくなってしまう。


けれど今の彼は仕事中。


「じゃ、またね。
 次はデート」


私はそう言うと
彼をその場に残したまま
勢いよく車を発進させた。




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