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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第7章 京都の彼…出逢い

本当に私を心配して
電話してくれたんだって思うと
下心のない純粋な彼の心を見たようで
絶対に大丈夫だとゆう安心感が
私を包んでいた。
「今度、デートしようよ」
『いつや?日曜日か?』
「うん」
『日曜日に家を出るんは
至難の技なんやぞっ!』
「知ってる」
『ま、ええわ。
なんとかする』
彼は愛妻家だ。
決して奥様を裏切るようなことはしないだろう。
彼にとって私は
ちょっとした退屈しのぎ。
結婚生活にはない
スリルを求めているだけ。
そんなことはわかっていたけれど
このとき私は――
もう既に
彼に恋をしていたのでした。
それから、、
他愛ない話をして電話を切った。
暫くすると
彼からのメール。
『おまえ、可愛い声しとるのぉ
イメージと全然ちゃうかったわっ!
その声で
今までいっぱいの男を
泣かせてきたんやろっ?(笑)』
こんなメールだけで
ドキッとしてしまう。
「泣かせてへんよ
泣かされたんは
私の方やし
あんたこそ
その渋い声で
何人も引っ掛けてきたんでしょ?」
ちょっといじめたくなって聞いてみた。
『そやなぁ~
いっぱい泣かせたのぉ~
ま、俺がええ男やから
しゃあないけどな(笑)』
この自意識過剰は
どこからくるのだろう?
実際、メールで想像する限りでは
彼は遊び人ではないと私は思う。
ごく普通の
愛する家庭がある男。
同じことの繰り返しの
退屈な生活の中に
ちょっとした刺激が
欲しくなっただけ。
それが
たまたま私だったというだけ。
それなら
もうちょっと
刺激を与えてあげよう。
そんな私のイタズラ心。
「やっぱり声だけじゃ物足りひんから
今から顔見に京都まで行くわ!」
暫く
返事はなかった。
じゅうぶんすぎる時間が過ぎてから
ようやく彼から返信があった。
『マジかいなっ?
俺、仕事ちゅうやで~(笑)』
彼からの返事も待たずに
既に私の車は京都に向かっていた(笑)

