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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第5章 バツイチの彼

私が何もしないで
口を閉じたまま
じっとしていると
『してくれないの?』
悪びれるふうでもなく
私の耳元で囁く彼。
このままだと
車の中ですることになってしまう。
私は混乱する頭の中で
必死で言い訳を考えていた。
時計を見ると
もうとっくに日付けが変わっている。
――ふと、名案らしきものが
頭に浮かんだ。
「車の中じゃ狭いし
今夜は遅くなっちゃったから
今度逢ったときに
ホテルで……ね?」
驚いた彼の手が離れて
私は身体を起こした。
ズボンの隙間から
直立不動の立派なモノを覗かせたまま
困惑する彼の手を握り
「ねっ?」
と、微笑んで見せる。
実際は引きつったような
作り笑いになっていたんだろうけれど
ここで納得して貰えなければ
すぐに家に帰してはもらえない。
一か八か必死に妖艶な演技をする。
少し考え込んだ様子の彼の首に手を回して
「おねがい♪」
と、私から口づけた。
――すると
彼は私をきつく抱きしめて
舌を絡めた濃厚なキスを返してきた。
抵抗せずに
それを受け入れたフリをする私。
乳房の形が変わるほどに
揉まれながら
長いキスを終えた後
『メールするから』
と言うと――
彼は静かに
ドアロックを解除してくれた……。

