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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第4章 年下の男の子

助手席には座ったものの
私は彼の顔をまともに見ることさえ出来ないでいた。

あれだけメールで話したのに
そこに居る人が同一人物のようには思えない。

携帯の中の非現実的な世界と
現実の世界を
くっつけることが出来ないのだ。

『どうしたの?』

『まだ緊張してる?』

私は頷くだけで
声も出せないでいた。

『ちょっと走ろうか?』

そう言うと
彼はゆっくりと車を動かし始めた。

車が走り出して
しばらく経って

ようやく緊張がほぐれかけた頃
そっと彼の顔を見てみた。

その横顔は
遊び人風ではなく
ごく普通の青年。

けれど
私が抱いていたイメージとは違っていた。


顔も

声も


信号で停まるたびに
もの凄い速さで
携帯に何か入力している。


きっと私以外にもたくさんの人と
メールしているんだろう。


現実なんて
こんなものなのかな?


私が思い描いてきた可愛い年下の男の子は
ただのメールオタクだった。


彼はどうして私と
逢ってくれたんだろう?


出逢った女の数を増やすことが
彼の自己満足になるのだろうか?


帰り際
『また、逢ってくれるよね?』
と彼は聞いてきたけれど。


私は笑いながら頷いたけれど
心の中では「もう逢わない」と誓ったのだった。


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