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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第16章 亮輔…破滅へのカウントダウン

乾杯の後…
亮輔が美味しそうに食べるのを見ながら
私は用意していたバイクの鍵を取り出した。
亮輔の好きなサッカーチームのキーホルダーつき。
「これ、バイクの鍵」
『うっわー!
すっげー!』
亮輔の喜ぶ顔を見て
私も思わず笑顔になる。
『バイクってさー
さっき玄関のとこに置いてあったやつやろー』
「うん」
『ヤマハやったし
俺の好きな色やったし
サイコーやん』
「良かった」
そう返事をして
私はカクテルを飲み干した。
私の意識は
ここで途切れている。
この後に何が起こったのか?
目覚めるまでの
数時間の私の記憶が…。
――――――ない。

