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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第15章 亮輔…失踪?

準備が全て整った後
私は亮輔にメールした。


「原付、何とか動くみたいよ」


すぐに亮輔から
電話がかかってくる。



『マジっすかーっ?
 てか、ほんまに貰ってもええのん?』


「うん。
 もう使ってないし
 置いてあるだけやからね」


『マジ嬉しいんですけどーっ』


「名義変更だけは自分でしてね」


『おっけー』


しばらく無音。


どうしたのかなーって思っていると


『名義変更って、どーすんの!?』




それから私は
名義変更の仕方について
亮輔にもわかるように詳しく説明した。


持ち主が変わるときは
貰う人が住んでいる役所に行って
申請する決まりだから
私では手続きができないこと。など。


なんとか亮輔も理解したようで
ちょっと安心。


『でさー、いつ取りに行ったらいいかなー?
 俺バイトも学校もあるじゃん』


「そっかぁ
 ど~しよう?」


『バイトが終わってからなら
 何とかなると思うんやけど
 みゆきは遅くなっても構わへん?』


「旦那が出張の日だったら
 別にええよっ
 駅まで車でお迎えに行くし」


『マジでーっ?
 お姉さま優しすぎるんですけどーっ(笑)』


そんな約束を
簡単にしてしまったことを後悔するなんて
このときは思ってもいなかったんだ。



ただ亮輔の
力になれることが嬉しくて…。



私は冷静に判断することが
出来なくなっていたから……。




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