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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
夜飯の誘いにカレーが出来たとこだから部屋に来ない?という誘いも初な綾香にはためらわれ誘われるままに出かけた事に苛立ちさえあった。

ご飯が炊けカレーも出来上がり空腹でおなかが鳴った綾香はあの時すぐさま一皿分だけでも食べれば良かったと悔やまれる。
たぶんカレーを放り投げた先輩からするとたかがカレーなのだ。
だが綾香には1時間半もあれば出来上がるが手作りだからこそ、されどカレーである。
カレーに罪はない……。

食べるどころか道端に投げた先輩…

「この玉子焼き綾香先輩が作ったの?…うん…美味い…でものり子さんの味には後少しかもね」
「もぅ〜、茶髪くんっ…30分早く起きて玉子焼きだけ作ったのに〜」
「アハハ…美味いよ、だけど後少しだっていうの」
何度も失敗し不格好ながら食べてもらえる段階で早起きして作った玉子焼きを後少しだと笑ってからかっていた高校生のワンシーンが不意に思い出され懐かしむように目元を緩ませ笑みを浮かべる。

『…茶髪くん……茶髪くんは何でも食べてくれた…』
ベッドの側のティッシュをとり涙がひとすじ耳元に伝うとこを拭い取る。

あたしまた泣いて……
ううん、これは懐かしくて泣けたのよ…

「こんな玉子焼きが出来る?」
あの公園で告白され彼女に望む条件が料理が出来る事だと言っていた茶髪のイケメンさん…

「半分しか食べない女の子を探しているんだ」
茶髪のイケメン、ううん後でわかったあの人は成長した茶髪くんだったって事…
半分しか食べないってあたしの事?

「探しているんだ」
探していたってどういう事?…
まさかあの卒業式からずっと?
卒業式後の森部家でのパーティに来た茶髪くんを部屋で泣くあたしはお母さんに断ってもらい追い返した事…

「中川くんはね…」
あたしが茶髪くんを拒絶する度にお母さんもお父さんも何かを言いかけてやめるのは何を言いたかったの?…

『……眠れない』
先輩から中川へ考えが回る、余計な昔の事まで。
水を飲みに台所に行きコップをダンッと流しにおいた。

✜ ✜ ✜

月曜日、立川株式会社。
誰にも合わないようにロッカーから階下を押しエレベーターの前で待っているとドアが開き乗っていたのは柳瀬であり綾香は気まずくエレベーターからまわれ右をして歩き始めた。

『森部…あんたはうちの企画を台なしにする気かね?』
柳瀬はイライラと睨みつけながら言った。
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