この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り

「そなたとお祖母さまはよく似ている。明姫は気づいていないようだがな」
「まさか。冗談言わないでね」
ユンは笑いながら首を振った。
「お祖母さまは若い頃はさぞかし美人だったろう。もちろん今もお綺麗で若々しいけど、昔はあまたの男どもが求婚したのではないか? お祖母さまを射止めたお祖父さまは幸運だ」
明姫が低い声で言った。
「何が言いたいの? くだらない話ばかりしないで」
「そなたは美人のお祖母さまにそっくりだ。十五歳でそれだから、二、三年経てば、花がひらくように艶やかに咲き誇るだろう。私はそなたを花開かせるのが愉しみだよ」
「いやあね。色ぼけた爺ィのようなことを言わないで」
「まさか。冗談言わないでね」
ユンは笑いながら首を振った。
「お祖母さまは若い頃はさぞかし美人だったろう。もちろん今もお綺麗で若々しいけど、昔はあまたの男どもが求婚したのではないか? お祖母さまを射止めたお祖父さまは幸運だ」
明姫が低い声で言った。
「何が言いたいの? くだらない話ばかりしないで」
「そなたは美人のお祖母さまにそっくりだ。十五歳でそれだから、二、三年経てば、花がひらくように艶やかに咲き誇るだろう。私はそなたを花開かせるのが愉しみだよ」
「いやあね。色ぼけた爺ィのようなことを言わないで」

