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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第3章 〝本の虫〟と呼ばれる少女

「国の重責を担うだけあって、流石に右相大監(ウサンテーガン)は道理を心得られた方だが、その子息がこの程度とは大監もお気の毒なことだ」
イ・カンと名乗った青年は静かな声音で断じた。
「き、貴様ッ。この俺にそんな口を叩いて無事で済むと思うのかっ」
激高するサムジョンを見、ファソンはカンの袖を引いた。
「カン。もう、止めて。あなたのお父さまもそれなりの地位をお持ちでしょうけど、ああ見えても、サムジョンの父親は右議政なのよ」
イ・カンと名乗った青年は静かな声音で断じた。
「き、貴様ッ。この俺にそんな口を叩いて無事で済むと思うのかっ」
激高するサムジョンを見、ファソンはカンの袖を引いた。
「カン。もう、止めて。あなたのお父さまもそれなりの地位をお持ちでしょうけど、ああ見えても、サムジョンの父親は右議政なのよ」

