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第30章 それぞれの、生きる場所…
おかげでオレはスタミナもつき
体も少しずつ出来上がってきた


ハードなことに変わりはないが
そんな生活に徐々に慣れつつあった





先輩の会社内の試合になると
あくまで現役選手の練習相手…




無観客・・・。





アイルは少ししょぼくれてたけど


試合に出れるようになった事を
喜んでくれていた










そんなある時のこと・・・











『タキガワ~…』






ダイチ先輩に呼ばれる









『差し入れ♪』







『?……はぁ

どうも・・・すみません…?』










……誰から?














『……小さな美人マネから?(笑)』






『???』









:
:
:



『あの……マツオカさん?』



『お?アイルちゃん

しばらくだね!~タキガワなら・・・』






『いぇっ……違うんです

あの…これ、よろしければ皆さんで

あと、こっちはマツオカさんのご家族で…』





アイルが手土産を渡す







『え? ~わざわざ、ありがとう

…いいのか?こんなに

それに~タキガワ
この所ずっと休みもふさがってるだろ?

すまないね…』







『え?…いや…そんなこと…っ
それよりも…マツオカさんが

ずっと付きっきりで練習を
見て下さってたって……彼から聞いて

ご家族もいらっしゃるのに
お休みを返上して

こちらこそ…ありがとうございます』










『君・・・』







『本当に…ありがとうございます

お忙しい所、おじゃましました

失礼します』



:
:
:








『・・・だ、そうだ♪』






オレの知らぬ間に

そんなこともあったり












・・・・・・マジかよっ…。


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